ランニングシューズの選び方は?初心者の1足目からサイズの合わせ方まで
ランニングシューズはブランドやデザインからではなく、用途、クッションと重さ、サイズの順で決めると失敗しにくいです。初心者の1足目の答え、サイズの合わせ方、重量やドロップといったスペックの読み方までまとめました。
この記事の要点
- 選ぶ順番は、用途、カテゴリ、サイズです。ブランドやデザインから入ると見た目と値段で決めることになります。
- 初心者の1足目は、クッション厚めのデイリートレーナーを選べば大きく外しません。
- サイズはつま先に1cm前後の余裕が目安とされます。夕方に、走る用の靴下で、両足で試すのが確実です。
- 重量とドロップは数字で比較できます。当サイトのシューズ一覧は価格と重量とドロップで並び替えできます。
ランニングシューズ選びで最初に決めるのは、ブランドでもデザインでもなく、何のために走るかです。用途が決まればカテゴリが絞れて、カテゴリが絞れれば候補は数足まで減ります。最後にサイズを足で確かめる。この順番にするだけで、選び方の失敗はだいぶ減ります。
選ぶ順番
まず用途です。週に何回、どれくらいの距離を、どんなペースで走るのか。レースに出る予定はあるのか。ここを決めないまま売り場に行くと、結局は見た目と値段で選ぶことになります。それで合う靴に当たることもありますが、運任せです。
用途が決まったら、それに対応するカテゴリの中から候補を出します。そして最後にサイズ。どんなに評判のいいモデルでも、サイズが合っていなければ意味がありません。
用途別の4カテゴリ
毎日のジョグや距離走が中心ならデイリートレーナーです。クッションと耐久性のバランスで選ぶ定番枠で、ほとんどの人の1足目はここになります。当サイトでレビューした中ではHOKA CLIFTON 9が分かりやすい例です。
ペース走やインターバルといったポイント練習用がテンポ / スピード練習のカテゴリです。デイリーより軽く、速いペースで反発が返ってくる作りをしています。アディゼロ ボストン13がこの枠の代表格です。
レースで記録を狙う日のためのレース(カーボン)は、厚底カーボンで推進力は別格ですが、寿命が短く値段も高い。アディゼロ アディオス プロ4のような本番用は、練習の土台ができてから買うものだと考えてください。
スパイク(陸上)はトラック競技の専用品で、ロード用とは完全に別物です。部活や記録会で出場種目が決まっている人向けなので、このガイドの選び方の外にあります。
サイズの合わせ方
つま先に1cm前後の余裕、いわゆる捨て寸を取るのが目安とされます。走ると足が前へ滑り、着地のたびにつま先が靴の先端へ寄るからです。普段のスニーカーと同じサイズでは小さいことが多い、とよく言われますが、メーカーや足型で変わるので数字を鵜呑みにしないでください。
確実なのは試着です。それも、条件を揃えた試着です。
TIP
試着の条件です。
- 夕方以降に行く(足がむくんで、1日で一番大きくなる時間帯とされます)
- 走るときに履く靴下で試す
- 必ず両足で履き、店内で足踏みやその場ジョグをする
- かかとを合わせて紐を締めてから、つま先の余裕と甲の圧迫を確かめる
長さと同じくらい、幅(ワイズ)も効きます。長さが合っていても幅が合わないと、マメや痺れの原因になります。幅広の自覚があるなら、ワイズ展開のあるモデルを最初から候補にするほうが早いです。
スペックの読み方
感覚に頼らず数字で比較できるところは、数字で見ます。
- 重量。軽いほど速く走りやすい一方、クッションか耐久性のどちらかを削っていることが多いです。デイリートレーナーは250g前後が目安で、レース用には200gを切るモデルもあります。
- ドロップ。かかととつま先の高低差のことです。8mm前後が標準的で、低いほどふくらはぎやアキレス腱への負担が増えるとされます。慣れないうちに急に低ドロップへ移るのはやめたほうがいい。
- カーボンプレート。推進力は上がりますが、脚ができていないと硬さを持て余します。1足目には要りません。
当サイトのシューズ一覧は、価格と重量とドロップで並び替えできます。候補の数字の当たりをつけるのに使ってください。
初心者の1足目
クッション厚めのデイリートレーナー。これが答えです。迷ったら、この条件だけで選んで構いません。
消去法でもこうなります。レース用は寿命が短くて高い。テンポ用は用途が尖っていて、ジョグ主体の時期には持ち味を使う場面がない。デイリートレーナーはジョグにも長い距離にも使えて、へたったら普段履きに回せます。ウォーキングと兼用したい場合も同じ選び方で大丈夫です(ウォーキングシューズとの違いに理由を書きました)。
買い替えと2足目
ランニングシューズには寿命があります。目安は走行距離で500〜800km。交換のサインと長持ちのさせ方は寿命ガイドにまとめてあります。
走る頻度が上がってきたら、2足目を考えます。同じデイリートレーナーのもう1足でローテーションを組むか、ポイント練習を始めるならテンポ系か。レース用カーボンは、出るレースが決まってからで遅くありません。順番としては、土台の靴で距離を踏んでから、目的に合わせて上に足していく。買い方も走り方と同じです。
よくある質問
初心者はどんなランニングシューズを選べばいいですか?
クッション厚めのデイリートレーナーです。ジョグにも長い距離にも使えて、耐久性があり、へたったあとは普段履きにも回せます。レース用の厚底カーボンは寿命が短く脚への要求も高いので、1足目には向きません。エントリー向けなら1万円台から選べます。
サイズは普段の靴と同じでいいですか?
同じとは限りません。走ると足が前へ滑るぶん、つま先に1cm前後の余裕(捨て寸)を取るのが目安とされます。普段のスニーカーより0.5〜1cm大きめを選ぶ人が多いようですが、メーカーや足型で変わるので、夕方に走る用の靴下で両足を試着して決めるのが確実です。
最初から厚底カーボンシューズを買ってもいいですか?
おすすめしません。レース用カーボンは反発と軽さに振ったぶん寿命が短く、値段も高く、走りの土台ができていないと持て余します。まずデイリートレーナーで距離を踏み、レースの予定ができてから検討すれば十分です。
ランニングシューズは何足必要ですか?
始めるときは1足で十分です。週3回以上走るようになったら、2足をローテーションするとフォームが復元する時間ができて、結果的に長持ちするとされます。2足目は同じデイリートレーナーのもう1足か、ペース走用のテンポ系が候補です。

二村 昇太朗ランナー / エンジニア
小1から陸上一筋17年目。箱根駅伝2回出走(第101回10区 / 第102回7区 区間5位)、フルマラソン自己ベスト2時間16分17秒、東京マラソン2026出走。ほぼ毎朝3:45起床・12km走を継続中。